モーターが見たくて入手しました。
トリオのKP-F7。
ヤフオクで1000円落札。
アンプKA-900、チューナーKA-800、スピーカーLS-100などと
組み合わせたシスコンのレコードプレーヤー。
単品販売もしています。
私の記憶では、この頃のトリオは凄く勢いがあり人気もありました。
KA-800とLS-100はかなりお気に入りでした。
ちなみに当時私が買ったアンプはその下のKA-7Xです。
安いけれどオーディオ評論家の評判が良かったんでw。
外観はそこそこのジャンク品。

このデザイン、
トリオの最高峰レコードプレーヤーL-07Dをどことなく匂わせています。
フルオート機としては当時トリオで最も高かったので力が入っています。

トーンアームは当時人気だったローマスストレートアーム。
複合構造で高剛性とうたっています。
アームベースはなくそれらしき形状の筐体一体型。
筐体は樹脂系レジン材で重くて硬いので剛性はあります。

オルトフォンのOEMカートリッジF15O MkⅡが付属。
「150」ではなく「15O」(末尾はOEMの「O」)。

プラッターは慣性質量が330kg・cm2と大きくトリオらしいです。
慣性とクォーツのダブルロック。
ただあまり重くなると軸受が大変なので外周の厚い部分は中空。

筐体がレジン材なのが分かります。
サイドのウッド調の部分はプラスチックに木目印刷。
この辺りは中級機なりと言えそうです。

底板は薄めですが、筐体がしっかりしていて、
脚は筐体にねじ止めされているので全体の剛性には影響なでしょう。
トーンアームの下部だけプレス鉄板なのは、
トーンアームメカが出っ張っているからです。
シールド効果もあるのでしょう。

コンピューター制御フルオート機なので、基板がたくさんあります。

トーンアーム駆動は専用モーターで行い、アーム上下はソレノイド駆動。
非接触式エンド検出で、メカはそれほど複雑ではありません。

トーンアーム制御基板。
左中央辺りのICがトリオ独自開発のマイクロプロセッサー。
ICにはテキサスインストルメント(TI)のロゴがあるので、
設計はトリオ、製造はTIなのでしょう。
I/Oがトランジスタで構成されているのは時代を感じさせます。

モーター制御と電源周りの基板はこんな感じ。

モーターはコアレススロットレスの扁平モーター。
後程詳しく説明します。

回転制御基板は適度にIC化されています。

電源は+21V、-21V、+20V、+15Vの4電源になっています。
モーター駆動±21Vは簡易安定化されておらず、
簡易安定化された+15Vはトーンアーム制御系の電源。

電源トランスはゴムで浮かして取付けています。
リモコンを接続できるDIN端子が付いています。

電源スイッチはプッシュスイッチですがメカとして使用。
電源の入り切りはマイクロスイッチになっています。
AC100V耐圧で電流を多く流せる小型プッシュスイッチがなかったのか。
マイコン系統の電流がそれなりに多くなっていますので。

クォーツロック時に点灯するランプが電球というのも時代を感じさせます。

筐体は硬くしっかりしています。
トーンアーム支点とターンテーブル支点をリブで一体化と言っていますが、
大したリブではありません。これではギミックレベル。

例によってモーター制御系統のみ外しました。
これらでレコードプレーヤーを再構築します。

いつものお遊び。モーターは問題なく回ります。

モーターの軸受部分はBSBM材で周りを包んで強化。
コイルが厚いのでトルクはそれなりに大きいと思います。

コイルが偏った配置になっています。
写真上方の丸い部分がFGなのですがこの形状は見覚えがあります。
以前紹介したオンキョーやサンスイの20極30スロットモーターと同じです。
このモーターはそれらと同じメーカーのものと考えられます。
プラッターの裏側を見るとこれもどこかで見覚えがあります。

トリオのKP-F605 MkⅡと同じ型番です。共用品ですね。
こちらは回転数調整用のストロボパターンがあります。

ストロボパターンのところを良く見ると。
KP-F7は丸い突起。

KP-F605 MkⅡの方は、黒色塗料を吹いた後で、
突起の頭をスライスして反射面を形成。
ストロボ加工の仕方が分かって面白いですよね。

KP-F7は当時の流行りと技術を取り入れて上手くまとめていると思います。
まあ私の趣味には合わないので、これを使いたいとは思いませんが。
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